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産業廃棄物適正処理
JARC通信(vol.80)ジャルクの廃棄物ちょこっとクイズ解答及び解説
JARC通信(vol.80)ジャルクの廃棄物ちょこっとクイズ解答及び解説
ジャルクがお客様へ発信している『ジャルク通信』には、廃棄物のコンプライアンスに関するちょこっとしたクイズを掲載しています。
その解答及び解説を、当ブログコーナーにて随時掲載しております。
〖問題〗
マニフェスト制度を正しく運用するための「4つの義務」に関する問題です。排出事業者の義務として誤っているものを全て選んで下さい。
①産業廃棄物を引き渡すと同時にマニフェストを交付しなければならない。
②マニフェストのB2票・D票が180日以内に返却されない場合、処理業者に対してのみ、必要な措置を講じなければならない。
③交付・返却されたマニフェストを、3年間保存しなければならない。
④紙マニフェストを年度中に交付した場合、交付したマニフェストの交付状況を排出場の所在地を管轄する自治体へ報告しなければならない。
解答)
正解は②、③です。
解説)
皆さん②、③のどこが間違っているか分かりましたか?
まずは正解の①と④を簡単に解説します。
まずは①です。説明するまでもないと思いますが、マニフェストを発行する義務は排出事業者にあり、産業廃棄物を引き渡すと同時に発行しなければなりません。
メイン記事に書いている通り、マニフェストは処理フローの確認や適正処理を目的としています。排出事業者は、マニフェストを発行し、最終処分までの処理を確認する必要があります。
そして④です。年度中に1枚でも紙マニフェストを交付している排出事業者は、排出場を管轄する自治体へ、4月~6月の間にマニフェスト交付状況報告書を提出する義務があります。
電子マニフェストは、運用機関であるJWnetが報告してくれます。しかし、紙マニフェストの内容を知っているのは排出事業者だけなので、必ず排出事業者自ら報告して下さい。詳しくは、提出する自治体のHPで確認をお願いします。
では!ここから誤っている②と③の解説にいきます!
② マニフェストのB2票・D票が180日以内に返却されない場合、処理業者に対してのみ、必要な措置を講じなければならない。
赤字部分が誤りです。
まず180日以内ですが、処理業者からのマニフェスト返却期限は以下になります。
- B2票・D票:90日以内(特別管理産業廃棄物は60日以内)
- E票:180日以内
よって、B2票D票は90日以内に返却されない場合が正しいということになります。
次、処理業者に対してのみを正しくすると、『排出事業者は生活環境保全上支障の除去又は発生の防止のために必要な措置を講じ、管轄する自治体に対して措置内容等報告書を提出する義務がある』になります。マニフェストが返却されない場合だけでなく、虚偽記載された時等も措置内容等報告書を提出する対象になります。
なので、②を正しい文章にすると以下になります。
② マニフェストのB2票・D票が90日以内に返却されない場合、生活環境保全上支障の除去又は発生の防止のために必要な措置を講じ、管轄する自治体に対して措置内容等報告書を提出する義務がある。
少し長いですが、これが正解です。
マニフェストが返却されなくて放置するのではなく、排出事業者として必要な措置を講じるようにしましょう。
最後は③です。
③交付・返却されたマニフェストを、3年間保存しなければならない。
保存義務は5年間と定められています。
紙マニフェスト・電子マニフェストともに保存期間は同じで、適切に保存する必要があります。
特に紙マニフェストは紛失等の恐れもあるので、注意して保存するようにして下さい。
どうでしたか?
たかが伝票として契約書よりは軽視されがちなマニフェストですが、メイン記事を見て頂いたら分かるように、排出事業者が最終処分まで責任を持ち、処理を確認できる証拠となる非常に大事な伝票です。
不法投棄や過剰保管等事件が起こった際、必ず確認されます。日々、適切な運用をすることが大切です。
