COLUMNお役立ち情報
産業廃棄物適正処理
太陽光パネルリサイクルはどうなる!?2030年問題までに急務の法整備へ!
太陽光パネルの処理
太陽光パネルは脱炭素社会に必須だと言われている一方、『景観、環境や生態系への懸念、違法開発』等様々な問題もあります。
そしてよく問題の一つとして挙げられるのが、廃棄に関してです。
太陽光パネルの処理は、現在主に管理型埋立処分場での埋立処理が行われています。
ひと昔前までは、安定型埋立処分場に埋立処理されることが一般的でした。しかし、現在は安定型埋立処分場での処理は基本的に禁止されています。
それはなぜか?太陽光パネルには、有害物質を含む物があるためです。

安定型最終処分場には、有害物質を防ぐための遮水工がありません。太陽光パネルに含有されている可能性がある鉛やセレン、カドミウム等の有害物質が、安定型埋立処分場では土壌に浸透するおそれがあるのです。
管理型最終処分場には有害物質の浸透を防ぐための遮水工があります。
そのため環境省は、管理型最終処分場での処理を指導しています。
しかし、皆さん太陽光パネルを見たことがあると思うのですが、結構大きいですよね?近年は薄いシート状の物等出てきていますが、大きい物が一般的です。
それが管理型最終処分場でたくさん埋立処理しなければならないとなると・・・かなりの負担になり、管理型最終処分場を逼迫するおそれがあります。
そこで!現在急務で進められているのが太陽光パネルのリサイクル処理です!
太陽光パネルリサイクル義務化に向けて
皆さん2030年問題を知っていますか?
太陽光パネルは2012年に開始した固定価格買取制度、FIT制度で急増しました。太陽光パネルの寿命は20年~30年と言われており、2030年代後半に大量に廃棄が出てくると言われています。
そうするとどうなるでしょう?管理型最終処分場が逼迫、不法投棄のおそれも出てきます。
・リサイクルより安価な埋立処分に流れる⇒管理型最終処分場の逼迫
・事業終了後にそのまま放置される等⇒不法投棄
そこで現在進められているのが、『太陽光パネルリサイクル義務化』です。一度、国会への提出を他のリサイクル法との整合性により見送りとなりましたが、2030年問題までには法整備は急務だと言われています。
そのため見直し・再検討が行われています。
太陽光パネルリサイクル義務化の法整備を進めていく上で、リサイクル事業の拡大と処理の低コスト化も必須だと言えるでしょう。
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